JAXAオープンイノベーションにも採択された、資源循環社会に向けた生ゴミ処理機

消滅型生ごみ処理機

消滅型バイオ式生ごみ処理機は、肉、魚、野菜、穀物といった食品残渣を微生物により、24時間以内に水と二酸化炭素に分解するバイオ式の装置です。

生ごみ処理機に食品残渣を投入して、スイッチを入れると分解を開始し、投入量により24時間以内に完全に処理されます。

月面農場©JAXA

JAXA 宇宙探査イノベーションハブ 第6回研究提案採択事業

菱熱工業は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の産学連携共同研究主体の宇宙探査イノベーションハブで行われている、月面農場の資源循環に関する研究提案に応募しました。

これは「閉鎖型生物残渣高速液化技術と環境浄化型養液栽培技術の確立」をテーマとする産官学の共同研究で、JAXA宇宙探査イノベーションハブ 「太陽系フロンティア開拓による人類の生存圏・活動領域拡大に向けたオープンイノベーション」に関する第6回研究提案に採択されました。

研究は、デリカフーズ株式会社が主体となり、株式会社メディカル青果物研究所、千葉大学、産業総合研究所と共同で、野菜加工施設内に実験機を持ち込み2021年1月から検証を続けています。
https://www.ihub-tansa.jaxa.jp/introduction/joint_studies.html

資源循環社会に向けた自立循環型水耕栽培システム(地産地消型探査技術)における、野菜残渣の高速分解および炭酸ガス、無機元素の全量回収と養液栽培への資源循環の可能性を追求する研究です。地上での養液循環型栽培を目指しながら、将来的には宇宙農場での実用化を視野に研究を進めています。

野菜など植物性残渣が分解される過程で、栽培に用いた栄養素がどのように回収されるか測定し、資源循環型の野菜の養液栽培技術を研究しています。

すでに宇宙空間での植物の栽培自体は、通称・月面農場プロジェクトで実証されており、次は商業化の段階になっています。植物工場を実際に運営している菱熱工業は、その部分でも参画が期待されています。

1:47:48から「閉鎖型生物残渣高速液化技術と環境浄化型養液栽培技術の確立 (千葉大学・中野明正特任教授)」でこの研究の概要を発表しています。

バイオ式生ごみ処理機

バイオ式生ごみ処理機の機構は、微生物、特に好気性微生物によって生ごみ等の有機物を酸化し、最終的には二酸化炭素と水までに分解して生ごみを消滅します。

生ごみ処理機の内部にはろ床材がはいり、機能を活性化するため、水分の噴霧とヒーターによる温度管理を行い、攪拌を行います。

生ごみは、水分量が大きいため輸送、焼却にかかるコストが大きいため、コストバランスもとりやすくなっています。

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